こめかみが痛む偏頭痛の症状。その原因と対処法を紹介
偏頭痛(片頭痛)の痛みは、日常生活が出来ないほど痛いですが、痛む場所と言うのは文字通り頭のいろいろな部分に偏って現れます。特にこめかみ辺りに痛みを感じる場合が多いと言われており、ここを冷やすことによって痛みを緩和させている人も多いのではないでしょうか。ではなぜこめかみ付近が多いのでしょうか、こめかみ部分に何か片頭痛に至る原因の一端でもあるのでしょうか。
片頭痛の直接の引き金になる原因は分かっていませんが、痛みの原因はセロトニンが多量に放出され血管が収縮したあと、時間経過によるセロトニンの減少とともに血管が拡張されるときに周囲の神経を刺激することによって起こると言う説が有力です。拡張された血管の場所によって痛む場所が変わってきますので、痛む部分が偏って現れるわけです。しかしなぜこめかみ部分に痛みを感じることが多いのでしょう。
実はこめかみ部分には椎骨動脈、外頸動脈、内頸動脈、総頸動脈などの血管が集中しています。したがって片頭痛の部位になる確率も他の部分に比べて高くなってきます。ただし、こめかみ部分の片頭痛が他の部分の片頭痛に比べて違いがあるとかそういうことではありません。他の部位の片頭痛と同じように根本原因は分かりませんが痛みの原因はこれらの動脈が拡張し神経を刺激することにあります。
治療としては、現在広く用いられているようにトリブタン系の薬剤を使うことが多いようです。市販の鎮痛薬は前兆を感じたときあるいは痛みの少ない極めて初期に服用することで痛みを和らげることができることがあります。ただし、こめかみ部分に限らず片頭痛の痛みには市販の鎮痛薬では効果は非常に限定的と考えておきましょう。また体のこりをほぐしたり、風呂に入って血行を良くすることは血流の増加を招き逆効果になりますので注意が必要です。
では薬もなく痛みが始まってしまったらどうしたらよいのでしょう。まずこめかみを冷やします。これで痛みを発生させている動脈の拡張を緩和できます。次に首筋や目を冷やし脳の血流を抑えるようにします。次に部屋を暗くして、頭痛が収まるまで目を瞑って横になりましょう。
片頭痛の痛みは、仕事も手につかないほどの痛みです。できれば一度は専門医の診察を受け正しい診断と治療を受けましょう。片頭痛と思っていた頭痛が実は思わぬ病気だったり、片頭痛が更に進行して、別の病気を誘発していたり、思わぬ事態が起こらぬとはいえません。


