頭痛

アイスを食べると頭が「キーン」はなんと正式病名だった!

アイスクリームやかき氷を食べて、頭が「キーン」とした経験をお持ちの方はたくさんいらっしゃることと思います。でもそれが「アイスクリーム頭痛」などという正式な名前のついた頭痛であることは御存じないと思います。びっくりされる方もいらっしゃることでしょう。

この「アイスクリーム頭痛」というのは、夏などの暑い時に、冷たいものを一気に飲みこむと、数秒後にこめかみ、側頭部などに刺すような脈打つ頭痛が起きることをいいます。ひどい痛みは30秒ほど、長くても数分でおさまります。この頭痛は、喉で飲み込んだ時の場所によって、頭の痛む場所も変わってきます。例えば喉の右側で飲み込んだ場合は頭の右側が、喉の真ん中で飲み込んだ場合は頭の真中が痛くなるのです。

なぜこのような頭痛が生じるかというと、アイスやかき氷などの冷たいものを一気に食べると、喉の神経が刺激されます。冷たい刺激は痛みも引き起こし、脳幹の三叉神経核に伝達されますが、この三叉神経が痛みの伝達物質を放出するのです。すると、頭の痛みを伝える神経をも刺激し、頭が痛いのだと勘違いして、頭痛が起きるのです。身体のある部分の痛みや刺激を他の部分の痛みと錯覚する「関連痛」と呼ばれるものです。

あくまでも、強い刺激による痛みへの危険信号を逃避する「反射」なので、特に身体への影響や、他の病気の心配はありません。しかし、偏頭痛などの慢性頭痛を持っている方には、より起こりやすいといわれています。片頭痛などを引き起こさないよう、注意が必要かもしれません。

深刻なものではないにしろ、かなり激しいあの痛みは困りものですよね。せっかくの美味しいアイスやかき氷も台無しになってしまいます。これを避ける確実な方法は残念ながらありませんが、強いて言えばゆっくり食べることです。少し口の中で温めると良いでしょう。どちらにしろ、暑い時の冷たいものはお楽しみのひとつですから、この「キーン」も少々我慢していただいても良いのではないでしょうか。


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